2026.10.12

PCCJ 富士スピードウェイ攻略。ADVANから一気に加速していく「300R」を知る。

富士スピードウェイを知るシリーズ。 今回は、前回紹介したADVANの先に待っている「300R」を紹介します。

ADVANでは、それまで高速で走ってきたマシンを一気に減速させ、向きを変えました。

そして、その次に待っているのが再びアクセルを開けて加速していく300Rです。

つまり300Rは、ADVANで落とした速度を、もう一度どこまで取り戻していけるかが重要になる場所。

しかも、300Rの先には富士スピードウェイの難所のひとつ、ダンロップコーナーが待っています。

ADVANの出口から300R、そしてダンロップまで。

この一連の流れを理解すると、300Rがなぜ重要なコーナーなのかが見えてきます。

ADVANを抜けた瞬間、今度は「加速」の時間

前回紹介したADVANでは、100Rからの高速状態から強いブレーキングを行いました。

しかし、ADVANを抜ければ状況は一変します。

ここからは、マシンを再び加速させていかなければなりません。

ブレーキを使って速度を落とした直後に、今度はアクセルを開けていく。

この切り替えをどれだけスムーズに行えるかが、300Rへ向けての重要なポイントになります。

そして300Rは、単純な「右に曲がるコーナー」ではありません。

ADVANから少し上り、そこからダンロップへ向けて下っていく。

高低差をともなった複合的な区間になっています。

300Rは「アクセルを踏むこと」が目的ではない

300Rと聞くと、

「ここは高速コーナーだから、アクセルを踏めばいい」

そう思うかもしれません。

しかし、実際にはそれほど単純ではありません。

重要なのは、どのタイミングで、どのようにアクセルを開けていくか。

ADVANの出口でマシンの姿勢が整っていなければ、アクセルを開けても思ったように前へ進んでくれません。

逆に、マシンの向きがきれいに整い、タイヤにしっかり荷重が乗った状態を作ることができれば、そこから一気に加速へ移ることができます。

つまり、

「アクセルを踏める場所」ではなく、「アクセルを踏める状態を作る場所」。

これが300Rを理解するうえで、とても大切なポイントです。

300Rで意識したいこと

・ADVAN出口でマシンの姿勢を整える
・無理にアクセルを急激に開けない
・マシンが安定したところからスムーズに加速する
・300Rだけではなく、先のダンロップまで考える
・速度をできるだけ落とさず、次の区間へつなげる

「少し上って、そして下る」300R

300Rの特徴のひとつが、高低差です。

ADVANから300Rへ向かうと、まず少し上っていきます。

そして、その先ではダンロップコーナーへ向けて下っていきます。

この高低差が、ドライバーにとっての難しさを生みます。

同じ速度で走っているつもりでも、上りと下りではマシンの動き方が変わります。

特に下りへ入っていくところでは、マシンの荷重変化も意識しなければなりません。

高速域での加速と、路面の高低差。

300Rは「速さ」だけではなく、マシンを安定させながら速度をつなげる技術が求められる場所なのです。

速いマシンほど「操作が少ない」

300Rのような高速区間では、ドライバーが何度もハンドルを切ったり戻したり、アクセルを大きく開けたり戻したりするほど、マシンの動きは不安定になります。

だからこそ、速いドライバーほど操作が少なく見えることがあります。

必要なところで必要な操作だけを行い、マシンが進みたい方向へ自然に走らせていく。

もちろん、実際にはその裏側で細かな修正が行われています。

しかし外から見ると、

「ただアクセルを踏んで、きれいに走っている」

ように見えることがあります。

それこそが、高速コーナーを速く走る難しさでもあります。

300Rで大切なのは「出口」

300Rで考えておきたいのが、コーナーの出口です。

なぜなら、その先にはすぐにダンロップコーナーが待っているからです。

300Rで無理に速度を上げようとしてマシンを乱してしまえば、ダンロップへ向けた速度にも影響してしまいます。

反対に、300Rをスムーズに抜けることができれば、そのまま勢いを保った状態でダンロップへ向かうことができます。

つまり300Rは、

「300Rを速く走る」のではなく、「300Rを使ってダンロップへ速く到達する」

という考え方が重要になります。

この感覚は、富士スピードウェイのように高速区間が長く続くサーキットでは非常に大切です。

レースでは「300Rだけ速い」では意味がない

レース中は、もちろん自分の理想的なラインだけを走れるとは限りません。

前にマシンがいれば、そのマシンとの距離を考えなければならない。

後ろから迫ってくるマシンがいれば、守ることも考えなければならない。

そして、300Rからダンロップへ向けては、次の勝負に備えた位置取りも重要になります。

だからこそ、300Rでは単純なラップタイムだけではなく、

「今の自分のポジションで、どう走るのがベストなのか」

という判断も必要になります。

これはタイムアタックとは違う、レースならではの難しさです。

カップカーで走る300R

PCCJで使用される911 GT3 Cupにとって、300Rはマシンの性能を大きく活かせる区間のひとつです。

ADVANで減速したあと、再びアクセルを開けていく。

そこからマシンの速度がどんどん上がっていき、ダンロップへ向けて高速状態へ戻っていきます。

ドライバーは、加速していくマシンの動きを感じながら、路面の高低差にも対応していかなければなりません。

そして、速度が上がるほど、わずかなラインの違いや操作の違いが大きな差につながっていきます。

「アクセルを踏む」だけではなく、「踏み続けられるマシンを作る」。

それが300Rを攻略するうえで重要になります。

雨の300Rは「踏む勇気」だけでは走れない

そして、富士スピードウェイでは雨が降ることも珍しくありません。

雨の300Rでは、当然ながら路面のグリップが低下します。

ADVANから加速していくとはいえ、ドライコンディションと同じようにアクセルを開ければいいわけではありません。

タイヤがどれだけ路面を捉えているのか。

マシンがどれだけ安定しているのか。

そして、これから路面がどう変化していくのか。

それらを感じながらアクセルを開けていく必要があります。

特に下りへ入っていく区間では、マシンの動きにも注意が必要です。

雨の300Rで重要なのは、単純な「踏む勇気」ではありません。

「今なら踏める」と判断できる感覚。

それこそが、ドライバーに求められる技術です。

観戦するときは、ここを見てほしい。

300Rを見るときは、ADVANの出口からマシンを追ってみてください。

ADVANを抜けた瞬間に、どのようにアクセルを開けているのか。

マシンが加速していくにつれて、ラインがどう変化していくのか。

そして、ダンロップへ向けてどれだけ速度を乗せているのか。

同じカップカーでも、ドライバーによって微妙に動きが違います。

「どこから加速を始めているのか」に注目すると、レースを見る面白さがさらに増してきます。

300Rは「ADVANの続き」である

ここまで見てくると、300Rだけを見ていても本当の意味で理解するのは難しいことが分かります。

300Rは、ADVANから始まっています。

ADVANでどのように減速し、どのように向きを変え、どのような姿勢で出口へ向かうのか。

その結果が、そのまま300Rの加速につながります。

そして300Rでどれだけ速度を乗せられるかが、次のダンロップへの進入にも影響します。

ADVAN → 300R → ダンロップ。

この3つをひとつの流れとして考えることが、富士スピードウェイ攻略のポイントなのです。

そして、300Rの先には「ダンロップ」が待っている

ADVANで一度落とした速度を、300Rで再び取り戻す。

そして高速域まで加速したマシンが、次に向かうのがダンロップコーナーです。

ここから富士スピードウェイは、再び大きく表情を変えます。

300Rまでの「高速で走る区間」から、今度は強いブレーキングとテクニカルな操作が求められるセクションへ。

つまり、300Rは単なる高速コーナーではありません。

「次の難所へ向けて、どれだけ速度を準備できるか」を決める場所。

そして、その先に待っているのがダンロップコーナーです。

300Rは「加速して、次へつなげる」コーナー

ADVANで強く減速し、300Rで再び加速する。

この大きな速度変化こそ、富士スピードウェイの面白さのひとつです。

300Rでは、ただアクセルを踏むだけではありません。

マシンの姿勢を整え、路面の変化を感じ、必要なだけアクセルを開ける。

そして、次のダンロップへ向けてできるだけ良い状態でマシンを送り出す。

300Rの速さは、300Rだけで決まらない。

ADVANからの流れ、そしてダンロップへのつながりまで考えて初めて、その重要性が見えてきます。

次回は、この300Rを抜けた先に待つ「ダンロップコーナー」を紹介します。

富士スピードウェイの中でも標高が最も低い場所に位置し、ここから上りのテクニカルセクションへ入っていくダンロップ。

高速から一転して、どのようなドライビングが求められるのか。

次回もぜひお楽しみに。

NEWS一覧へ戻る