THE LOT.がスポンサーを務めるSTAR RIZE RACING。
Porsche Carrera Cup Japan 岡山 Rd2 / Rd3へ向けたコースウォーク企画。
今回ご紹介するのは、 岡山国際サーキット最後の関門、 その名も「最終コーナー」です。
いよいよ一周の締めくくり。
しかしこの場所、 「最後だから簡単」どころか、 むしろ一周の結果がここで決まると言っても過言ではありません。
最終コーナーはゴールではなく、 次のホームストレートのスタート地点。
最終コーナー最大のポイント。
それは、 コーナーの途中ではありません。
答えは「出口」です。
ここを立ち上がると、 その先にはホームストレートが待っています。
つまりここで数km/h遅いだけで、 ホームストレートを走っている間、 ずっと損をし続けることになります。
逆に、 ここを上手く立ち上がれれば、 ストレート全体で大きなアドバンテージになります。
たった数km/h。
でもレースの世界では、 その数km/hが勝敗を決めます。
最終コーナーは、 誰もが早くアクセルを踏みたくなります。
なぜなら目の前には長いストレート。
「早く加速したい」
そう思うのは当然です。
しかし焦ってアクセルを早く開けると、 リアタイヤが苦しくなります。
タイヤが踏ん張り切れなければ、 車は外側へ膨らみます。
ラインを外し、 速度を失い、 結果として遅くなります。
だから速いドライバーほど、 意外なほど落ち着いています。
入口で焦らず、 向きを整え、 アクセルを開ける準備をする。
速さとは、 実は我慢の積み重ねなのかもしれません。
今回もコースウォークで改めて感じたのが、 歩くことでしか分からない情報量です。
写真でも見えてくる通り、 路面には濃いラバーが乗っています。
多くのドライバーが同じ場所を通り、 同じ場所で車を立ち上げている。
タイヤが何百周、何千周も刻んできた軌跡です。
レースのラインには理由があります。
どこで向きを変え、 どこからアクセルを踏み、 どこへ車を逃がしていくか。
一見ただの黒いアスファルトでも、 歩くと情報だらけです。
今回のコースウォークは夕方。
静かな岡山国際サーキット。
いつもならエンジン音が響いている場所に、 聞こえるのは風の音だけ。
でもこの景色の中を、 翌日にはCup Carが全開で駆け抜けます。
そしてその車たちは、 ここでコンマ数秒を削る戦いをしています。
そう考えると、 ただの最終コーナーには見えなくなります。
一周の終わりではなく、 次の一周の始まり。
最終コーナーは、 タイムもレースも、 流れも決める場所でした。
これにて岡山国際サーキットコースウォーク編は一旦完結。
歩くことで初めて見えたもの。
ラバー、勾配、ライン、タイヤカス、景色。
そしてドライバー達が戦う理由。
実際に歩いてみたからこそ、 次に走る時の景色が大きく変わりそうです。
次回もSTAR RIZE RACINGの挑戦をお楽しみに。