THE LOT.がスポンサーを務めるSTAR RIZE RACING。
Porsche Carrera Cup Japan 岡山 Rd2 / Rd3参戦へ向け、 今回もコースウォークを実施してまいりました。
モスSを抜けた先に現れるのが、 今回ご紹介する「アトウッド」です。
写真で見ると、 比較的シンプルなコーナーに見えるかもしれません。
しかし歩いてみると、 このコーナーもかなり奥が深い。
そして次の区間へ繋げる重要な役割を持った、 非常にテクニカルなコーナーでした。
名前の由来は、 イギリス出身のレーシングドライバー リチャード・アトウッド氏。
1959年スタンダード10でレースデビュー。
1968年モナコGP2位。
1970年にはポルシェ917で ル・マン24時間レース総合優勝。
しかもこの1970年優勝は、 ポルシェにとって記念すべき ル・マン初優勝でもあります。
その他にも、 1971年ル・マン2位、 エステルライヒ1000km優勝。
さらに65年、66年、69年には キャラミ9時間優勝も記録。
耐久レース界で大きな足跡を残した、 伝説的ドライバーの一人です。
そしてポルシェファンなら外せない人物。
PCCJを戦う我々にとっても、 どこか特別な名前に感じます。
実際に歩いて感じたのは、 「思ったより曲がっている」ということ。
遠くから見ると、 比較的ゆるやかに見えます。
しかし近くで見ると、 想像以上にRが続く。
そしてここで重要なのが、 早く向きを変えすぎないこと。
どうしても早くアクセルを踏みたくなります。
しかし少し焦ると、 出口で外へ膨らみます。
そして次の流れまで崩れていく。
だからドライバーは、 ここで一瞬「待つ」そうです。
速く走るために待つ。
これがサーキットの面白いところです。
コースウォークをしていると、 アスファルト上には黒く光るラインが見えてきます。
これは多くのマシンが通り続けた グリップの高いラバー。
いわゆる「正解ライン」です。
実際に近くで見ると、 走行ラインの濃さがはっきり違います。
歩いて初めて分かる情報です。
ほんの数十センチの違い。
しかしサーキットでは、 その数十センチが大きな差になります。
アトウッドは、 派手なブレーキング勝負のコーナーではありません。
車を暴れさせず、 姿勢を綺麗に作る。
そして出口へ向けて 丁寧にアクセルを繋ぐ。
速いドライバーほど、 外から見ると不思議なくらい静かです。
でも実際には、 ステアリング、荷重、ブレーキ、タイヤ、 全てを細かく使っています。
歩いてみると、 その難しさがよく分かります。
アクセルを踏む勇気より、 我慢する勇気。
アトウッドはそんなコーナーでした。
次回も引き続き、 岡山国際サーキットの魅力をお届けします。
歩くことで見えてくる、 プロの世界はまだまだ続きます。