THE LOT.がスポンサーを務めるSTAR RIZE RACING。
Porsche Carrera Cup Japan 岡山 Rd2 / Rd3参戦へ向け、 今回もコースウォークを続けてまいりました。
ウィリアムズコーナーを抜けた先。
次に待ち構えるのが、 岡山国際サーキット屈指の難所とも言われる 「モスエス」です。
写真だと美しく流れるS字に見えます。
しかし実際に歩いてみると、 ここはかなり空気が違います。
「ちょっとでも外したら終わる」
そんな緊張感が漂うセクションでした。
このコーナー名の由来は、 イギリス出身の伝説的ドライバー スターリング・モス氏。
1948年クーパーJAP-F3でデビュー。
F1優勝16回。
1955年ミッレ・ミリア優勝。
タルガ・フローリオ優勝。
50〜51年、55年グッドウッドTT優勝。
そして1955〜58年にはF1シリーズランキング2位。
優勝回数だけでは語れない、 歴史に残る名ドライバーです。
「史上最高のF1ワールドチャンピオン未獲得ドライバー」
そんな呼ばれ方をされるほど、 世界中で愛された存在です。
モスエス最大の特徴。
それはラインの自由度が極端に少ないことです。
ホームストレートや1コーナーのように 複数の選択肢があるわけではありません。
ほぼ「ここしかない」という 一本のラインがあります。
そのラインを数十センチ外すだけで、 次の動きが全て崩れてしまいます。
コーナー出口だけではありません。
最初の進入から、 クリップ位置、 車の向き、 ステア角、 アクセルタイミング。
全てが繋がっています。
まさに流れのコーナー。
コースウォークで歩くと、 コース端の景色が驚くほど近いことに気付きます。
実際にタイヤカスやラバーの付き方を見ても、 走れるラインが非常に限られているのが分かります。
しかもライン外には タイヤカスが大量に散っています。
いわゆる「マーブル」です。
ここへ乗ると、 グリップは大幅に低下します。
さらに少しでも速度が残った状態で バランスを崩すと、 修正する余裕はほとんどありません。
実際、 トップドライバーでも モスエスでコースアウトやクラッシュする場面があります。
それほどシビア。
だからこそ、 ここで速い人は本当に速い。
S字はリズムと言います。
しかしモスエスは そのリズムが非常に難しい。
早く向きを変えすぎてもダメ。
待ちすぎてもダメ。
しかもカップカーのような高グリップ車は、 ほんの少しの操作が大きな差になります。
車を信じる。
タイヤを信じる。
そして自分の感覚を信じる。
モスエスはそんなコーナーでした。
速く走る人ほど、 派手ではなく美しい。
モスエスはその意味がよく分かるコーナーでした。
次回も引き続き、 岡山国際サーキットの魅力をお届けします。
まだまだ歩いて分かる世界があります。